食べてストレス解消!ストレスに聞く栄養素

A healthy life

栄養バランスのとれた食事が体にいいことはわかりますが、なぜそれが身体にとって大切かご存知ですか?
栄養素は精神の健康や安定、つまりストレス解消にも効果があるのです。

もちろん栄養素だけではストレスをすべて解消することはできないでしょうが、今回はストレス解消に役立つ栄養素と食品をご紹介したいと思います。

ビタミン類

お肌によく、風邪をひいたときにも欠かせないビタミンCには、ストレスに対抗するための副腎皮質ホルモンの生成を助け、自律神経を安定させる働きもあります。またビタミンB群は欠乏するとイライラの元になる栄養素です。なぜならビタミンB1は脳のエネルギー源である糖質の代謝を助け、ビタミンB6は神経伝達物質の合成を助ける働きがあるからです。

これら抗ストレス効果のあるビタミン類を含む食品をご紹介します。

ビタミンC

果物や野菜の多くがビタミンCを含んでいます。特に果物だと柑橘類やイチゴ、キウイ、野菜だとパセリや芽キャベツ、ゴーヤやピーマンなどがあります。一方、穀類(お米や小麦粉)や肉類にはほとんど含まれていません。

ビタミンB1

豚肉とその加工品、豆類、お米に多く含まれています。ただしお米の場合は米ぬかに多く含まれているので、白米よりも玄米の方が良いようです。

ビタミンB6

魚類(特にマグロやカツオ、サバ、アジなど)、にんにく、バナナなど。

タンパク質

タンパク質は、そもそも体の重要な構成要素の一つであり、ビタミン類と合わせて副腎皮質ホルモンの生成を助けます。また、人間の脳内ではストレスや感情をコントロールするために、大量の神経伝達物質が生成されています。これらの神経伝達物質はタンパク質を原料とし、これらにビタミン類をはじめとする他の栄養素が組み合わさることでできているのです。

タンパク質を多く含む食品の第一には卵があります。栄養的な観点からもそうですが、抗ストレスという観点から考えても、ゆで卵や目玉焼きなど、卵だけを使うメニューよりは、ビタミン類を含む野菜をたくさん入れたオムレツや野菜スープに溶き卵を落とすなどの食べ方の方が複数の栄養素をいっぺんに摂取でき、良さそうですね。

ミネラル

日本では厚生労働省が13のミネラルを健康増進のための栄養素として食事摂取基準を定めていますが、ストレス解消という観点から見ると、特に効果的なミネラルはカルシウムとマグネシウムです。

「ホットミルクを寝る前に飲むと良い」というのがよく知られているように、カルシウムは伝達機能神経の興奮を抑え、精神安定に作用します。また不足するとイライラが募ったりすることでも知られているでしょう。一方マグネシウムは単体で効果があるというよりも、他の栄養素の吸収や働きを促進する上で必要な栄養素です。特にカルシウムの吸収を助け、前述したビタミンB1、B6が働くために必要とする酵素の一つであることから、マグネシウムが不足するとそれらの栄養素を含む食品を食べても吸収が悪く効果が薄れてしまうのです。

カルシウムを多く含む食品には小魚や乳製品があるのは、きっと多くの人が知るところでしょう。マグネシウムについて走っている人はそれほど多くないかもしれませんが、ナッツ類、ひじきやワカメなどの海藻類、大豆などがあります。

食事には健康な体づくりといった基本的な機能から、コミュニケーションの促進、日々の楽しみになる、など様々な効果があるのは多くの人が感じているところでしょう。ストレス解消もその一つに加えて、日々の食事をぜひ見直して心身ともに健康な生活を目指してみてはいかがでしょうか。

ダウンロードはこちらから

お知らせ