ストレス解消にパン作りはいかが?

Bread making

ストレスに「単純作業が効く」という話を聞いたことはありませんか?
単純作業に集中し、没頭すると気持ちや頭の切り替えがうまく行くこと。
その結果、ストレス解消につながるから、というのがその理由のようです。

すると料理も「ストレス解消になる作業」の一つになるかもしれません。
今回はその料理の中でも、パン作りにフォーカスして、「パン作りでストレス解消できるか?」について考えてみたいと思います。

単純作業だからこそストレス解消につながる

「料理がストレス解消になる」と言っても、その「料理」にはいろいろあります。
凝った料理でなくとも、料理自体プロセスは多いものです。
材料をそろえたり、刻んだりゆでたりの下準備をしたり、あっちを日にかけている間にこっちではタレを作ったりという段取りがあったり・・・実は複雑。

一方パン作りを見ると、材料がシンプルです。
基本的なパンであれば材料は小麦粉、水、塩、ドライイーストがあれば準備は完了します。
手順も、混ぜて、寝かせて、こねて焼くというシンプルさで初心者には入りやすそうですよね。
また他の料理に比べて、パン作りは工程が複雑ではないので、気軽に始めやすいのではないでしょうか。

「手」を使うことの効能

陶芸がストレス解消につながる、と言う話を聞いたことがありませんか?
その理由は作業に無心で没頭できるということのほかに、道具を使わず手で土を触り、こね、成型するということがあります。

これは農作業やガーデニングとも共通することですが、「自分の手を使って材料や素材に触れる」ということにリラックス効果があるとされているからです。近年「幸せホルモン」として注目されているオキシトシンも触れることで分泌されることがわかっています。

こうして見ると、パンづくりも陶芸や園芸と同じ範疇に入ります。

粘土や土のように自分の手で生地を混ぜてこね、形作ることが、手触りの楽しさ、ものづくりの楽しさと相まって気持ちをリラックスさせ、ストレスを逃がしてくれるのです。

嬉しさが段階的にやってくる

また、これはパン作りに限ったことではないかもしれませんが、料理には気持ちを沸き立たせ、ストレス解消につながる瞬間が、3つの段階に分けて訪れます。

一つ目は「作る喜び」です。
ここまででご紹介してきたような、パン作りそのものに関わる楽しさがストレス解消につながります。

二つ目は「食べる喜び」です。
上手にできれば味も美味しく、美味しいものを食べているだけで人は幸せになるものですよね。

そして三つ目は「分ける喜び」です。
これは私が個人的に感じていることでもありますが、人はプレゼントをもらうことが嬉しいだけでなく、人にプレゼントをすることでも嬉しさを感じられるものですよね。
自分の作ったものをおすそ分けと言って友人や同僚に分けてあげることも、「よかった」「嬉しい」というような気持ちにつながります。

そしてそれを一緒に食べれば、また新しい楽しさが生まれますし、贈り物をすることで人間関係が円滑になれば、ストレスの種がそこでもひとつ減るかもしれません。
パン作りを含む料理には、その作業中だけでなく、そのあとも段階的に気分を持ち上げてくれるような瞬間が訪れるのです。

パン作りはイーストを混ぜたり、寝かせたり、というのが面倒くさい・・・と思ってしまいがちですが、実際やって見ると思う以上に簡単なものです。

料理は苦手、または面倒臭いと思っている方も、今度の休日、ぜひ小麦粉とドライイーストを買って、パン作りに挑戦してみてはいかがでしょう?

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