大人だって泣きたいときがある!泣くことのストレス解消効果とそのメカニズム

Crying and relaxing

小さい頃はよく泣いていた人でも、大人になるにつれて「泣きたくても泣けないとき」が増えていくものです。
プライドだったり、恥ずかしさだったり、様々なものが泣くのを邪魔します。
しかし、泣くことには大きなストレス解消効果があるのです。

最近泣いたのはいつですか?

子どもの頃は泣き虫だった人でも、大人になるにつれ泣くのを我慢することが増えてくるのではないでしょうか。
中には、自分の気持ちを押し殺して、苦しくなってしまっている人もいると思います。

笑ったり泣いたり怒ったりといった感情を押し殺すと、私たちの心は次第に疲れてきます。

感情を表に出さずに押し殺していると、そのうち心が疲れ切って、ストレスが解消できない、さらにストレスを溜め込むといった悪循環に陥ることも珍しくないので、適度に感情を表に出すようにしましょう。

最近、辛いことはありませんでしたか?
最後に泣いたのはいつですか?

辛い時は、辛い気持ちを表に出して、思いきり泣くことが大切です。
涙と一緒に抱えているストレスを流してしまいましょう。

泣くことにはストレス解消効果がある

泣くのがストレス解消に役立つことは、心理学的にも証明されています。

私たちの涙には、以下の3種類があります。

1.目の表面を保護するために分泌される涙
2.たまねぎを切ったり、わさびを食べた時に出てくる刺激性の涙
3.感情が高ぶった時に流れる涙

この中でストレス解消効果が高いのは3の「感情が高ぶった時に流れる涙」です。

感情が高ぶると、交感神経が優位になります。この交感神経がまぶたの奥の涙腺を刺激して、涙を出させるのです。
感情が高ぶった時の涙には、ストレスが原因で作られる物質(ストレス物質)も含まれています。

つまり涙を流すことは、ストレス物質を体外に排出する働きもあるので、泣くと少しスッキリした気分になれると言われているのです。

また、泣くことは抑え込んでいた感情を解放するきっかけにもなります。

「誰にも悩みを相談できない」「ついつい我慢してしまう」「苦しくても無理をしてしまいがち」という人は、定期的に泣く時間を作って、自分の気持ちを解放してあげましょう。

泣くときは、誰かに話を聞いてもらいながら泣くとさらにストレス解消効果が高くなると言われています。

「辛かったんだね」「悲しかったんだね」と共感してもらうことで、気持ちが落ち着くこともあるのではないでしょうか。

心を解放して泣くためには

抑え込んでいた気持ちを解放して泣くのは、大人になるとそう簡単ではありません。
私たち人間は、緊張していると泣きたくても泣けないようにできています。

泣いてすっきりするためには、まずリラックスすることが重要です。
軽くストレッチをしたり、ゆったりとお風呂に入ったりして体の緊張をほぐしてあげましょう。

体がリラックスしてきたら、涙を流すきっかけに触れてみてください。
感動する映画や本、自分が共感できる作品などに触れることで、少しだけ抑え込んでいた気持ちが解放されます。

また、誰かに話を聞いてもらうのも良いでしょう。
誰にも悩みを話せない時は、ノートに自分の気持ちを書いてみたり、ぬいぐるみに話しかけるという方法もあります。

体と心の緊張をほぐして、体の中に溜め込んでいたストレスを涙と一緒に流してしまいましょう。

たまには思い切り泣いてみよう

一度、涙が出なくなるまで泣くと、意外と気分がすっきりするものです。
泣いた後は目のあたりが晴れていると思いますので、冷たいアイマスクなどでしっかりケアしてあげましょう。
何かと泣けないのが大人ですが、たまには思いきり泣いてみるのも良いのではないでしょうか。

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