新入社員はこれが基本 初めての会社で役立つ仕事術
新入社員のみなさん、社会人としての生活は順調でしょうか。仕事が順調に進められない、仕事でミスをした、それでも新入社員だから大目に見てもらえたという経験をした人もいるかもしれません。ですが、新入社員とはいえ、いつまでも甘えてはいられません。一日も早く仕事を覚え、社会人として活躍できるように、仕事に取り組む時に役立つポイントを3つ紹介します。
「なるほど」など簡単に同意の言葉を使わない
くだけた会話でよく使ってしまう人も多い「なるほど」。口癖になっている人もいるかもしれませんが、これは相手の意見を評価した上で合意する意味で捉えられることもあり、目上の方に使うのは失礼に当たると捉えられる場合もあります。
ただし、マナーの他にも、特に新入社員がこの言葉を使った時には、気をつけることがあります。それは「本当に理解して、同意の言葉を発しているか」です。「なるほど」と同じように、口癖で出やすい同意の言葉には「ですよね」「確かに」などもあります。
仕事を任せる上司や先輩にとっては、同意の言葉を聞けば理解していると捉えて話を進めるのが通常です。ところが、話に同意しておきながら実は話を理解していなかったとなれば、仕事が達成できるはずはなく、信用を失います。
では、これらの言葉の代わりに何を言えばいいでしょうか。同意や理解したことを伝えるならば、相手の指示を復唱し、自分なりに理解したことを述べ、自分の理解が正しいか確認をしましょう。そのような必要のない相づちならば「はい」でいいのです。
それでもつい口癖で出てしまったときには、「(なるほど)(確かに)おっしゃるとおりです」「それは~ということでよろしいでしょうか」など、言葉を続け、一言で終わらないように気をつけましょう。
メモをとる 復習をする
学校の授業や受験勉強の時を思い出してください。黒板の内容や教師の話す重要なポイントをノートに書き、それを見返して復習し、自分の記憶にとどめる努力をした経験は誰にでもあるでしょう。仕事でも「記録」して「記憶」することは同じように重要です。
学校では、授業中にはずっと座って黒板をノートに丸写しすることができました。ですが、ほとんどの仕事ではそのような余裕はありませんから、要点だけを押さえてメモを取る必要があります。
ただし、メモを取るために下を向くことが多くなるので、話している相手と視線を合わせることがなく、相手に対して失礼な行為と捉えられることもあります。また、メモを取ることで、その場の仕事の流れに支障を来す恐れもあります。メモを取る時と場合をよく考えましょう。判断がつかない場合は、その場にいる上司にメモを取っても良いかを確認しましょう。
メモを取ったあとにも重要なことはあります。それは、後でメモを見返し「復習」することです。学校の授業で取ったノートも、テスト勉強などでは見返して復習をしましたね。仕事では、今日できなかったことは明日にでもできていることがベストです。今日の教わった仕事は明日にテストがあるという気持ちで臨みましょう。
何をおいても締め切り厳守 時間を管理せよ
締め切りを厳守するなんて当たり前のことだと思われるかもしれません。
経営学者のドラッカーは、「成果をあげる者は仕事からスタートしない。時間からスタートする。」と著書の中で述べており、時間が管理できなければ他の何事も管理できないとまで言っています。
「仕事からスタートしない」とはどういうことでしょう。やりたい仕事、やらなければならない仕事、やった方がいいと思う仕事、目の前には多くの仕事があるでしょう。ですが、その全てに手をつけて達成することなどできません。なぜでしょう?それを達成するに足りるだけの「時間」がないからでしょう。
仕事は時により多くも少なくもなりますが、この世に生きているどんな人でも、時間を減らしたり増やしたりはできません。
締め切りを守るということは、その事柄を成し遂げるための時間を管理できたということです。この積み重ねで、自分の使える時間、その仕事にかかる時間も把握できるようになります。「もっと時間があれば、あれもこれもできたのに」という後悔があれば、次の仕事で生かしましょう。
仕事を教えたくなる新入社員になろう
仕事を覚える一番の早道は、先輩達から教えてもらうことです。教えてもらうことに対して謙虚で、やる気のある新入社員には、先輩達も教えたくなります。たくさんのことを教えてもらい、一日も早く即戦力と認められるためにも、ぜひ行動で表しましょう。