ストレス解消に瞑想を取り入れる、最近話題の「マインドフルネス」とは

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最近よく聞くようになった「マインドフルネス」。
一言で言えば、今自分の周りに起こっている事柄を、主観や価値観を交えずに「今、自分にこんなことが起こっている」とあるがままに、客観的に受け入れることです。

起こっていることをあるがままに、認知するということは「認知の認知」と呼ばれる「メタ認知」にもつながっていく考え方で、こうした客観的な視点を持つことで、負の感情やストレスに自分自身を絡め取られることを防ぎます。

「マインドフルネス」に達するための方法としては、瞑想がいいと言われています。しかし、忙しい社会人である皆さんが瞑想するためにわざわざ時間を取るのは難しい・・・。

今回は、忙しさの合間に実践できるマインドフルネス、瞑想の入門編をご紹介します。

瞑想ってどうやってやるの?

瞑想というと座禅を組んだり、照明を落とした部屋で仰向けに体を横たえて・・・というイメージがあるかもしれませんが、実はどんな姿勢でもできるのです。大切なのは「今自分が感じていること」ではなく、「今起こっていること」に意識を集中することです。

具体的には、まず立っていても座っていても背筋を伸ばして力を抜きます。

そして自分の呼吸に注意を集中させます。
するとおそらく色々な考えや感情が浮かんでくることと思いますが、呼吸から注意が離れたなと思ったら意識をまた戻すようにしましょう。

とはいえ、完全に「無」の状態になるのは難しいものです。頭を空っぽにしようと意識しすぎるのもまた、雑念を生みます。
ですから、頭に考えや感情が浮かんで来たら、それらに巻き込まれることなく、黙って観察することを心がけましょう。

こうして「あるがまま」の状態を保つことで、心配事や負の感情から独立した心の状態を作り出し、自分を客観的にみながら平静な気持ちを持ってリラックスすることにつながります。

通勤電車で実践する場合

瞑想は気持ちを落ち着かせて集中すること。
静かじゃないとできないよ!・・・というのは正しいようで、実はそうでもないと思いませんか?
自分と全く無関係な「雑音」に囲まれている環境も、実は意外と集中しやすかったりします。
通勤中の電車内もしかり、です。

ギュウギュウの満員電車では難しいかもしれませんが、つり革につかまっていれば、あまり押されず動かずに立っていられるくらいの混雑なら瞑想もできそうです。

目を閉じて、あるいは流れる景色をぼんやり眺めながら意識をだんだん内側に集中してみましょう。
何も考えずに頭をカラにして、「満員電車の中でつり革につかまって立っている自分」を客観的に眺めることができれば上出来です。

昼休みのデスクの場合

仕事中にいきなり目を閉じて瞑想を始めたら、周りの人に怪しまれてしまいそう。ではみんなが食事に出かけた後の、昼休みのオフィスで試してみるのはどうでしょう?空いている会議室があればなお良し、です。

昼休みの間は消灯するオフィスもありますから、騒がしさが収まった薄暗い、瞑想にはうってつけの環境になります。椅子に深く腰掛けて、ゆっくり呼吸をし、徐々に無の境地に入っていきましょう。

どうしても怪しまれそうならヘッドフォンをつけて、音楽を聴きながらリラックスした昼休み・・・という体を装ってもいいかもしれません!

眠る前に実践

仕事が終わって自宅に戻り、お風呂と食事を済ませたらバタンキューで寝てしまう・・・というのなら仕方ありません。
しかし、寝る前に自分の時間が持てるのなら、眠りに落ちるまでの10分ほどを瞑想の時間にあててみましょう。

本を読みながら、考え事をしながら眠りにつくと、寝る間際まで頭にあったことが夢に出てきたりするもの。

けれど、瞑想して主観や感情を頭の中から追い出してリラックスすれば、深くて質の良い睡眠がとれることでしょう。ぐっすり眠れることができれば疲労回復、ストレス低減につながること間違いなし、です。

マインドフルネスは一種のリラックス方法であって、積極的なストレス治療法ではないと言われています。とはいえ、マインドフルネスの実践としての瞑想をすることによってリラックスする方法を体得できればストレス低減に結びつくはずです。
そして、自身を客観的にみる視点をもつことは、ビジネスパーソンとして仕事上でも必ずや生きるスキルとなるでしょう。

マインドフルネスでストレスを減らし、客観的な視点を持つことでビジネスパーソンとしての成長の機会としましょう!

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